赤ちゃんの認知発達

ベビーのこと

こんにちは~
今回は赤ちゃんの認知発達について見ていきましょう!

赤ちゃんはお腹の中に居るときから、自分の身体を認知していきます。
お腹の中で動きながら自分で自分の身体を触る(ダブルタッチ)ことは
自分の身体を知るための探索行動ともいえます。
この探索行動によって、自分の手足の動きに対応して、
接触できる身体の部位について学習している可能性が考えられています。
お腹の中では自分の身体を目で見ることはできないので、
視覚に依存しない、体性感覚のみによって形成された身体化された自己をもっています。
つまり、お腹の中ではすでに体の感覚に基づいて自分の身体認知ができるようになっています。

産まれてきた赤ちゃんは、自発運動(ジェネラルムーブメント)をしながら
お腹のなかで獲得した自己身体を重力下で再獲得します。
それに加えて、今度は目で自分の身体を見ることも可能になるため、
視覚による身体認知の獲得もするようになってきます。

3ヶ月ころになってくると、「ハンドリガード」という
仰向けで顔の上に手をかざして、動かしながら眺めるような行動がみられます。
これは、動かすという “体性感覚情報” と 眺めるという “視覚情報” を結びつけて
視覚的身体(目に見える自分の身体)と体性感覚的身体とを統合していく過程とも言えます。

4か月ころになると、自分が興味のある玩具などに対して手を伸ばしてとろうとする
「視覚的リーチング」が見られるようになります。
今までは、自分の身体を知るための探索行動を行っていましたが、
この頃からは自己身体の探索から、外部の対象(玩具など)の探索へと移行していきます。
目で見た玩具に向かって、自分の手を伸ばすというリーチングには
前述した視覚的身体と体性感覚的身体の統合が必要であり、リーチングの基盤になります。

5か月頃からは人の顔や行動に注意を向け始めます。
6ヶ月頃にはひとの行動をじっくりと見つめて、真似をすることもあります
7ヶ月頃には親の表情を見て善し悪しを考えながら遊ぶ 
“社会的参照”をするようになります。
9か月頃には人が指さしたものを見る “共同注意” や動作模倣をします。
他者行動に注意を向けて、
自分の中で他者行動を認知し再生することが模倣・観察学習へつながります

10か月頃にはうれしい時など人に共感を求めようとします。
11か月頃には人形に興味を示したり、鏡に反応します。
12か月頃にはごっこ遊びや人形で遊び始めます。
15か月頃には褒めるとその行動を繰り返したり、
助けを求めることができるようになります。
18か月頃には人ととのごっこ遊びをしたり、共感を求めようとします。
こうした他者を巻き込んだ経験の共有や他者との協力経験は
他者の行動から直接には観察できない相手の心理状態を推測するという 
“心の理論” の獲得へつながります。

このように、
赤ちゃんは自分の身体を知る自己探索行動から
次第に外界への探索行動に移行していきます。
そして、周囲の人との関わりの中で他者への理解も深めていきます。

参考文献
・浅野 大喜.リハビリテーションのための発達科学入門.協同医書出版社
・開 一夫・斎藤 慈子.ベーシック発達心理学.東京大学出版会
・木原 秀樹.270の動画でわかる 赤ちゃんの発達地図.メディカ出版

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