産後の尿失禁

ママのこと

こんにちは〜。ばしこです。
今回は産後の尿失禁についてお話ししていきますね。

妊娠中女性の6割、産後女性の4〜5割が
尿失禁を有していると言われています。(河井. 2009)

なぜ、妊娠や出産により尿失禁を生じやすくなるのか。
少し説明していきますね。

お腹の中の臓器をハンモックのように支えてくれている “骨盤底筋群“
この骨盤底筋群が正常に機能していると尿漏れを防いでくれます。
妊娠・出産によって骨盤底筋群は大きな負荷や損傷を受けることになります。

骨盤底筋群がダメージを受けると、
臓器などを支える力が弱くなってしまいます。
そのため、咳やくしゃみによって腹腔内圧が高まると
骨盤底筋群は十分な機能を発揮できず、尿が漏れてしまいます。
これが腹圧性尿失禁です。

この尿失禁は女性の生活の質(QOL)を低下させる要因になります。
尿失禁を有する女性は、
自尊心の低下や不快感、社会生活や職業生活の低下など
自分のライフスタイルを変えざるを得ない状況になることもあります。

しかし、尿失禁経験者の実態調査によると
相談できない人や対処しない人は7割。(今泉ら. 2010)
さらに尿失禁の症状で医療機関を受診した人は2割程度。(田尻ら. 2019)
その理由には「人に知られたくない』というものがあるようです。

尿失禁を有する女性は
「恥ずかしいから自分でなんとかしよう」とする気持ちが強いのです。
そのため、
女性のQOLは低下したまま生活していくことになってしまいます。

このような尿失禁にはどう対処したら良いのか?
それについては次回お話ししていきます。

参考文献
・上杉雅之. 理学療法士のためのウィメンズ・ヘルス運動療法.医歯薬出版株式会社. 2019
・河内:出産後3年以内の女性尿失禁と出産の関連性. 2009
・今泉ら. 出産後の尿失禁に関する研究の動向と課題. 2010
・田尻ら. 尿失禁を体験した中高年女性の意識調査. 2019

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