こんにちは〜。ばしこです
今回は、尿失禁の改善に有効とされている
“骨盤底筋体操“ についてお話ししていきますね。
女性下部尿路症状診療ガイドライン(2013)では
尿失禁の治療として骨盤底筋体操は推奨グレードAとされています。
推奨グレードAというのは「行うことが強く勧められる」
と言えるだけのエビデンスがあることを示しています。
この骨盤底筋体操は、その名の通り骨盤底筋を鍛えるわけですが
骨盤底筋は見えない場所にある小さな筋肉なため、
正しく収縮を行うことが難しい筋肉でもあります。
尿失禁や臓器脱を有する女性において
骨盤底筋を正しく収縮させることができない女性は
約6割存在していたとの報告もあります。(Judith. 2003)
骨盤底筋を収縮させる時に用いられる口頭での説明としては
「おしりの穴を閉めるように力を入れてください」
「おしっこを我慢するように力を入れてください」
というものが用いられることが多いです。
しかし、実際にやってみると
どこにどう力を入れたらいいのか分からなかったりします。
骨盤底筋を収縮させると骨盤底筋はどう動くんでしょうか？？
骨盤底筋を収縮させると
イラストのようにギュッと持ち上がります。
尾骨の動きを体表から触ることで
骨盤底筋を正しく収縮できているか確認できます。
骨盤底筋を収縮させた時に
尾骨(お尻の割れ目の上辺り)がお腹の方向に動いていれば
正しく収縮させることができています。
骨盤底筋を正しく収縮させて鍛えていきましょう！
参考文献
・上杉雅之ら. 理学療法士のためのウィメンズヘルス運動療法. 医歯薬出版株式会社. 2019
・野村昌良ら. エビデンスに基づく骨盤底の理学療法 科学と臨床をつなぐ. 医歯薬出版株式会社. 2017
・Judith et al. Levator plate movement during voluntary pelvic floor muscle contraction in subject with incontinence and prolapse: a cross-section study and review. International Urogynecology Journal. 2003
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