産後うつ病の社会的背景

ママのこと

こんにちは!
前回は産後うつ病とは何ぞやという部分をお話しました。
今回は産後うつ病に関わる社会的背景についてお話しますね。

まずは、少子化・核家族化。
これによって生活の中で子どもと関わる機会は減少しているようです。
自分の子どもを産んで初めて乳幼児と関わるという母親はなんと60%にも及ぶんだとか。

そして、社会から孤立していると感じている母親も多いようです。
厚生労働省の『妊産婦にかかる保健・医療の現状と関連施策 』(2019)によると、
「社会全体が子育てに対して無関心、冷たい」と回答した母親は約40%
「子育てに関する相談ができる人がいる」と回答した母親は
2003年には約70%であったの対して、2014年には約40%と減少しています。

さらには、低い男性の育児休暇取得率。
厚生労働省の発表では男性の育児休暇取得率は6.16%(2019)。低い!!!
家庭では夫からのサポートを十分に受けられていない現状が伺えます。

今まで乳幼児にほとんど関わることなく母親となり、慣れない子育て。
更には、核家族化により家族(実親・義親)からのサポートは受けにくい状態。
そのうえ、夫は仕事で日中は子どもと2人きり。
そして、社会は子育てに対して冷たく、地域からも孤立してしまう。

以上のように、
母親の子育てに対する負担感は増大し、社会からも孤立してるのが現状です。
子育て世帯を地域でサポートするための対策が必要となってきそうですね。
どうサポートしていこうか??
次回はその点について考えてみようかと思います。

参考文献
・葛西,山城,田村 他. 母児訪問助産師がとらえた助産婦の産後1か月以内のメンタル ヘルスの状況. 日本助産学会誌 Vol.32, No. 1,27-36,2018
・厚生労働省.妊産婦にかかる保健・医療の現状と関連施策 妊産婦にかかる保健につ いて 2019 年 2 月
・厚生労働省 HP.https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05049.html 2019 年 12 月 19 日アクセス

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